私の犯した事件バレてるの？

現代においては、いたるところに防犯カメラなどが設置されています。犯罪を行っているときは無我夢中で監視カメラの存在に気が付かないということもあります。

監視カメラで犯行が撮影・録画されている場合には、犯行時には誰にも見つからずバレていないと思っていても，後から犯人等が特定されて事件化するケースがあります。

防犯カメラ映像が何年間も保存されていることは少ないですが，直近の事件であれば映像が残っている可能性があります。

近時はＳＮＳを利用して犯罪が行われることが少なくありません。

• ＳＮＳを使って児童（１８歳未満）とコンタクトをとり，ホテルなどで買春を行う（児童買春・児童ポルノ禁止法違反）
• ＳＮＳを利用して相手の女性から裸の写真を要求・送信させる（性的目的で１６歳未満の子どもをてなずけコントロールする罪，児童買春・児童ポルノ禁止法違反等）
• 以前に交際していた女性の裸の写真をＳＮＳに投稿する（俗にいう，リベンジポルノ防止法違反）
• 犯罪サイトを立ち上げて共犯者を募る（共犯事件）

などが挙げられます。

このような場合，電子データに残っている記録から犯罪が発覚することがあります。ＳＮＳのデータは，データを消去しても相手方に記録が残ります。また警察等の捜査機関が介入するとデータが復元されるケースもあります。

被害者がいる犯罪では、被害者等が警察や検察に被害届や告訴を行うことにより事件化する場合があります。

なお，不同意性交等罪や不同意わいせつ罪は、非親告罪です。

「親告罪」とは、告訴がなければ検察官は起訴することができない事件です。

確かに，被害者の告訴がなくても加害者を起訴できるようになりましたが，事件発覚の経緯としては被害者による申告が端緒となることが多いと考えられます。

近時，性犯罪は厳罰化傾向にあり，以前にも増して早期の対応が必要となります。